KMに想う怒涛の半年  座長拝命まで 

福るん日記

医療のお役立ち情報をお伝えする「福るん日記」へようこそ、こんにちは、福るんです。

申し訳ありません、前回の投稿からかなり時間が経ってしまいました。。。
「福るん日記」の存在をご存知ない方や、忘れてしまわれた方もおられるかもしれません。
正直申しますと、書こう書こうと思いながら、週末になると1週間の疲れがどっとでてしまい、なかなか手をつけることができずにおりました。完全に言い訳です。。。すみません、反省しております。

今日は第8回KM、金沢マラソンの日でしたね。好天に恵まれランナーの方々におきましてはきっと気持ちのいい走りをできたのではないかと思います。

思えばちょうど1年前。私も人生で初めてフルマラソンに挑戦しました。そしてその時のことを、この「福るん日記」でも綴らせて頂きました。
早いものであれから1年があっという間に経ちました。あの時は、人生で最大の決断であった開業を無事迎えることができますように、、ただそれだけを心の中でずっとずっと念じながら、完走目指して42.195kmを駆け抜けたことが昨日のことように脳裏に蘇ります。
最近では運動という運動は全くできておらず、つい先日はスタッフの有志と一緒に5kmの勧進帳マラソンに参戦致しましたが、5kmでも息は上がりっぱなしで、去年はよくフルマラソン走ったなぁ、ほんまに走ったんかなぁ、あれはもしかしてやけど夢やったんちゃうか、、なんて思いながらスタッフの有志と共にマラソン後、チーたこのお店「ぴえろ」さんでたこ焼きをみんなでつまみつつ、一人感慨にふけっておりました。

開院からあっという間に半年が過ぎ去りました。本当にあっという間でした。

Time flies!!

本当にその表現がぴったりな半年でした。親の地盤も何もない、すべて一からの開業でしかもコロナ禍という最悪の状況の中、準備を始めて開業に至るまでの約2年間は本当に不安しかない2年間で、フルマラソン完走すればきっと上手くいく、、そんな願掛けでもしないと精神的にもたない、そんな日々を過ごしていたことが嘘のようで懐かしくもあります。
まだまだ感慨にふけれるほど余裕のある状況では全くないのですが、幸い開院して半年、想像していた以上に多くの患者さまにご来院頂き、患者さまに感謝、これまで支えてくださった方々に感謝、スタッフの皆さんに感謝、ただただそれに尽きる、心からそう思っている次第です。この半年、ご来院頂いた方の多くは知人の紹介という形でご来院頂いております。このことも本当に有り難いことで感謝しかありません。これからもスタッフ一同、患者さまが知人を紹介しようと思って頂けるクリニックづくりを目指してこれまで以上に一致団結し、地域医療に貢献できるよう精進してまいります。

医科大時代に手術させて頂いた方々も遠方から当院に足を運んでくださっています。先日は新潟県糸魚川市からわざわざお越し頂きました。小生が11年前に股関節の内視鏡手術をさせて頂いた方です。11年経った今も痛みなく、関節症の進行も全くありません。術後経過は非常に良好で、あの時内視鏡で手術して良かったなぁと思わせて頂ける方です。今でも北陸では股関節の内視鏡手術は普及しているとは言えない状況ですが、当時全国的にもまだまだ股関節の内視鏡手術が普及していないときに、私を信じて手術を受けてくださったことに心から感謝しています。そして開業して医科大よりも遠くなってしまったにも関わらずわざわざ来て頂けることに、自分はなんて幸せ者なんだろうと涙がでそうになります。

他にも小生が母娘で手術させて頂いた方も先日、中能登からわざわざお越し頂きました。お母さまの人工股関節の手術と娘さんの寛骨臼回転骨切り術という自骨を使った股関節の手術に携わらせて頂きました。こちらも10年以上のお付き合いになりますが、母娘でわざわざ前泊でご来院頂きました。よくよくお話をお伺いすると、「今回ね、先生のところを受診するという口実でお母さんに山代温泉をプレゼントできたんよ、ずっと親孝行できずにおったけど、先生のおかげで親孝行させてもらった、先生、ありがとう。」って。
遠方からわざわざお越し頂いたことも大変有り難いことなのですが、その上そのように言って頂き、嬉しさ倍増の気持ちにさせて頂きました。私自身も親孝行しなきゃしなきゃと思いながら忙しさを理由に出来ずじまいでいます。そのような現況にも見て見ぬふりをして漫然と過ごしておりましたが、急に親孝行がしたくなりました。
こちらこそありがとうございます。近々ちゃんと時間を作って親孝行します!
他にも多くの医科大時代の患者さまが当院まで足を運んでくださっています。この場をお借りして心より感謝申し上げます。私、本当に幸せ者です。ありがとうございます。

金大整形から診断に難渋しているという股関節痛に悩む青壮年期の女性をご紹介頂いたこともありました。金大で診断がつかないからといって大学から一クリニックに診断を求めてご紹介頂けるというのは通常あり得ないことで大変名誉なことです。このように言って頂けることを誇りに思いながら、日々気を引き締めて診療に当たらせて頂いております。

名誉なことと言えば、10月28日、29日の2日間にわたり山形県で開催された第49回日本股関節学会という全国学会で座長を拝命致しました。拝命したときはクリニックを優先してお断りしようと思っていたのですが、尊敬する藤田拓也先生(かほく市の藤田整形外科クリニック院長)に相談しましたところ、「そんな名誉なこと断ったらダメやぁ、絶対に受けろ」と喝を入れられ、即日謹んでお受けしました。
当院に通院頂いている方々には大変ご迷惑をおかけしてしまいましたが、おかげさまでその座長の任も昨日滞りなく果たすことができました。ありがとうございました。

演者の中には大阪大学の教授もおられて、正直ものすごく緊張し、途中頭が真っ白になる場面もありましたが、不思議とスタッフみんなの顔が浮かんできて、「先生、頑張って!」って言ってくれているような気がして何とか乗り切ることができたように思います。

大学にいた頃は海外発表も含めて年間最低10回以上は発表してきました。開業したら学会発表とは無縁になるとばかり思っていましたが、まさかの座長拝命で久しぶりに嫌な汗をかきました。それでも、このような名誉ある素晴らしい機会を頂けたことに感謝感謝です。喝を入れて頂いた藤田先生、座長の機会をお与え頂いた会長の高木理彰先生(山形大学教授)に深謝致します。

そんなこんなで開院して半年超、色々なことがありますが、多くの方に支えられて何とかここまでやってこれました。まだ始まったばかりですが、これからもスタッフの皆さんと一緒に粉骨砕身、身を粉にして今我々にできることに全集中して、「笑顔」を大切に皆さまに心から信頼して頂けるかかりつけ医を目指して顔晴ってまいります。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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