ついに来た!!新規開業個別指導

福るん日記

医療のお役立ち情報をお伝えする「福るん日記」へようこそ、こんにちは、福るんです。

もうすぐ10月というのに真夏日がずっと続き、この異常な暑さはいつ終わるのだろうか、、地球沸騰化ならぬ地球温暖化が加速しているのではないか、、と心配になりますが、やっと酷暑も少し落ち着き、心地よい秋らしい風を少し肌に感じられる季節がやってきました。

前回の投稿からものすご~く時間が経ってしまいましたが、久しぶりに「福るん日記」更新のために、充血した眼を擦りながら秋分の日にパソコンと睨めっこしています。

実は先日から何をした訳でもないのですが、眼がすごく充血してしまい、何名かのスタッフさんから、「先生、大丈夫ですか?」とご心配をおかけしてしまっておりました。

何でもないだろうと高を括っていたのですが、スタッフさんから、「義理のお父さんが、目がかすむといって眼科に行ったところ、網膜剥離寸前で緊急オペになりましたよ!」ってお話を聞かされ、怖気づいて休診の木曜日、南ヶ丘病院での手術を2件終わらせた後、眼科に直行している自分がいました(笑)

視力検査から始まり、眼圧測定、そして診察へ。

視力は裸眼で左:0.05  右:0.06。相変わらず何という低視力、、、

眼を細めればもう少し見えるが、ズルしてはいけないという声がどこからともなく聞こえてくる気がして、目を細めずトライ。その結果がこの視力。視力がいい人が羨ましい。。

ちなみに私の利き目は利き手と同じ左。

眼圧測定のための眼に吹き付けられる微風に怯えながら診察してもらうと、眼圧は正常。
その他も特に異常なし。

季節の変わり目に伴うアレルギー性結膜炎の診断で、アレジオン点眼液を処方されました。
何ともなくてよかったぁ。

ホッと一安心したのも束の間、実はもう一つ、ずっとずっと眼の充血以上に気になっていることがあったのです。

それは、、、

 

東海北陸厚生局による「新規開業個別指導」

 

と呼ばれるものです。

何それ?って思われたことと思います。そうですよね、私も開業するまでこんなものがあるなんて全く知りませんでした。

新規開業すると、必ず開業して1年くらいした頃に、東海北陸厚生局が新規開業した病院、クリニックに対してアレコレと個別に細かく指導するというもので、赤紙のようなものがある日突然届き、何月何日何時に駅西合同庁舎まで来るようにと招集されるのです。

開業したころから、この「個別指導」の存在は何となく聞いてはいたのですが、まだまだ先のことだし、開院後は忙しくてそれどころではなかったので、その存在を頭から排除していたのですが、開院1周年を迎えた頃から、あぁそう言えば、「個別指導」そろそろなのかなぁ、、と漠然とした不安が頭をよぎるようになりました。

そんな漠然とした不安をずっと抱えながら日々の診療に没頭していたある日のこと、その知らせは何の前触れもなく訪れました。

 

8月17日 15時30分~
新規個別指導を実施します。

 

ついに来たかぁ!!!開院1年くらいで来ると聞いていた割になかなか来なかったので、もしかして免除!?みたいな勝手なあり得ない妄想、淡い期待を他所に、あっけなくその通知はやってきたのでした。

来たはいいが何をしていいのか全くわからず、右往左往する日々が何日か続きました。届いた通知に今一度隈なくよく目を通し、まず膨大な必要書類を指導日までに提出しないといけないことがわかったので、その準備から始めました。電子カルテシステムでお世話になっている明祥システムさんにご指導頂きながら、何とか診療の合間を縫って資料の準備を整えることが出来ました。

まずは一段階クリア!

提出期日までに必要書類の提出を何とか済ますことができましたが、ここからが本番です。今度は指導日のちょうど1週間前の朝9時に、東海北陸厚生局から当日の審査に必要な書類一覧が送られてくる仕組みで、送られてきた膨大な提出書類をわずか1週間の間に準備しなくてはいけないのです。

幸か不幸か、8月17日はお盆明けで、当院は8月12日と14日の2日間をお盆休みとして頂いておりましたので、このお盆休みを使って、あまりの猛暑で汗だくになりながらも何とか準備を整えることが出来ました。(節電のため設定温度は27度で診察室1室だけクーラーをかけて作業しておりましたら、この有様でした。。自業自得)
おかげで今年のお盆休みは完全に無くなってしまいました、、、(残念)
でも今思えば、もしこのお盆休みがなかったら、診療の合間に準備をするのは至難の業だったのではないかなぁと思うと、ラッキーだったと自分に言い聞かせています。

得意の、I was born lucky! です。

自分はいつだってついている!って思いこむことが大切です(笑)

ちなみに当院では、毎朝朝礼で、「ついてる体操」というのを実施しています。
これは肩こりに良いとされる①首回し体操、②肩ストン体操、③ブーケトス体操を
「ついている!、ついてる!」ってスタッフみんなで言いながら体操するというものです。
安心してください!変な宗教ではありませんよ(笑笑)
この体操についてご興味のある方は、是非お声がけください。やり方を伝授します!

 

気か付けば、当日の朝、最終確認のためクリニックに向っている自分がいました。一緒に来てくれることになっていた事務の福田さん、岡田さんとクリニックで合流し、忘れているものはないか3人で入念に確認を行いました。実はこの時は全く気が付いていなかったのですが、資料が一つ抜け落ちてしまっており、こっぴどくお叱りをうけることになるとは、この時は知る由もなく、これで大丈夫!と威勢よくクリニックを後にしました。開始時刻までまだだいぶ時間があったこともあり、忙しくて行けていなかったお墓参りのため、墓地に向いました。家内のお爺さん、お婆さんが眠るお墓に突然降り出した大雨で、ずぶ濡れになりながら近況報告を済ませ、無事に個別指導が終わりますように見守っていてください、、とちゃっかりお願いもしながら手を合わせ、大粒の雨を降らせるどんよりした空にちらっと眼をやると、大粒の雨が足早に車へと向かわせました。タオルを持ち合わせていなかったため、びしょびしょになった髪を車内のティッシュで拭きながら、スーツに着替えるため一旦家路につきました。

スーツに着替え、ちょっと早めの14時45分に現地到着。しばらくして福田さん、岡田さんも到着しました。駅西合同庁舎7階に向うたため、大きなスーツケースを引きずりながら神妙な面持ちで3人エレベーターに乗り込みました。

(膨大な資料のため、海外旅行用のスーツケースが必要でした)

少し早く着いてしまったこともあり、厚生局職員の方から、「ちょっと早いですが皆さんお揃いのようですので始めましょう」と言われ、15分早い15時15分から個別指導が始ました。「それではこれより、こまつ整形外科クリニックの個別指導を開始致します」という厚生局職員の方の大きな声で発せられた号令をもって、ついに個別指導の火蓋が切って落とされました。自己紹介が始まりました。今回、指導して頂く担当官の先生は、元々相談役の労をおとり頂いた牧本先生や、いつもお世話になっている整形外科の先生方から、おそらく整形外科の先生だよとお伺いしていて、優しい先生だから心配しなくても大丈夫と聞いておりましたし、皆さん同じ担当官のお名前を口にされていたので、私の担当官の先生もその先生に違いないと勝手に決め込み、勝手に安心していたところがあったのですが、担当官の先生の自己紹介が始まりお名前を口にされたとき、お名前が聞いていた先生の名前と一瞬違ったように聞こえ、アレ!?何かがおかしいと心臓がざわつくのを感じたのをはっきり覚えています。、よく聞き取れず空耳に違いないと自分に言い聞かせながら、今度は自分の自己紹介を終えると、息つく間もなく指導が開始されました。

開始してすぐに空耳ではなかったことが判明しました。整形外科の先生ではなく、外科の先生だったのです。そして、この担当官の先生は非常に厳しい先生で、終始親が子どもに説教するかの如く、ずっと厳しい指摘を受けながら、オウム返しのように「はい、申し訳ございません」「はい、申し訳ございません」を繰り返している自分がそこにはいました。

この新規開業の個別指導というものの主旨は、保険診療を適切に理解しているかを確認し、教育的に指導することにあります。決して疚しい診療をしている訳ではないので何も怖れることはないのですが、やはり指導という名の面接となると緊張してしまうものです。

気が付けば、本来1時間で終わるものが、時計は17時15分を指そうとしていました。見兼ねた厚生局の職員さんが、「先生、時間も時間なのでこれくらいで」と言ってくださり何とか終えることが出来ましたが、もし厚生局の職員の方が制止してくださらなかったら、まだまだ終わらなかったかもしれません。。。

指導から1カ月で指導結果が届くと聞いており、毎日気が気でない日々を過ごしておりましたが、ついに差出人東海北陸厚生局の大きな封筒がクリニックに届く日がやってきました。封を切るのがとても怖く、誰かにお願いしようかと一瞬思いましたが、その思いとは裏腹に私の両手は無意識に封を切っていました。

「いくつか指摘事項はあるものの、概ね適正な診療を行っており、指導内容を活かして適正な保険診療を継続してください」

という結果でありました。

安堵のため息を漏らしながら、書類片手にすぐに事務の福田さん、岡田さんはじめ、スタッフの皆さんに結果をお伝えし、長かった個別指導もこうして無事幕を閉じたのでした。

今思えば、指導してくださった担当官の先生は非常に厳しい先生でしたが、今一度冷静に落ち着いて指導内容を振り返ってみると、私をいじめてやろうという訳では決してなく、私のため、クリニックのためを思って親身に指導してくださったのだということに改めて気が付きました。正直ちょっぴり怖かったですが、今回指導してくださった担当官の先生には、きっと親心のような気持ちでアレコレ言って下さったに違いないと感謝しています。

いつだってポジティブシンキング!(笑)

 

今回、相談役を引き受けてくださった、十慈医院の牧本和生先生には本当にお世話になりました。
とても優しく親切な先生で、わからないことをお尋ねすると、手取り足取り懇切丁寧にアドバイスしてくださいました。牧本先生、本当にありがとうございました。牧本先生のお力添え無しには、この「個別指導」を無事に乗り切ることはできなかったと思います。
今後ともご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

他にも、この「個別指導」にあたり、色々と相談に乗って頂きました、よこやま整形外科・手とリウマチクリニックの横山光輝先生、藤田整形外科クリニックの藤田拓也先生、とらたに整形外科の虎谷達洋先生にこの場をお借りして深謝申し上げます。

 

10月16日(予定)から、ついに2階リハビリ室の運用を開始します。
つきましては、9月25日からしばらくの間、リハビリをされる皆さまには少しご不便をおかけしますが、何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

エレベーター設置工事が始まりました!

2階では、理学療法士さんとマンツーマンで行う運動器リハビリテーションを中心に行って頂きます。新たにTRXというトレーニングツールを導入し、スポーツマンのリハビリの一助として活用することはもちろん、ご高齢の方のための介護予防トレーニングとしても活用していく予定です。このツールを導入している施設は北陸ではほとんどありません。このTRXを用いたトレーニング方法については、当院の理学療法士、柔道整復師全員がTRXベーシックトレーニング、介護予防プログラムの2つの講習を受けて、TRXの効果を最大限発揮するための知識と技術を身につけた上で対応させて頂きますので、是非この新しいツールを使ったリハビリテーションを体感してみてください。

 

また、2階運用開始日の10月16日からは、新しい理学療法士さんが入職してくれることとなりました。札幌出身の女性理学療法士さんです。ゴルフトレーナーの資格もお持ちですので、ゴルフされる方は、是非リハビリに合わせてゴルフの相談もされてみてはいかがでしょうか。

 

以前にも一度この「福るん日記」にご登場いただきました104歳の患者さまが、先日105歳のお誕生日を迎えられました。

お誕生日おめでとうございます!

いつも小生なんぞに手を合わせ、「ありがとう、ありがとう。先生のおかげで生かされとる、ありがとう。」って拝んでくださいます。この方は計算がとても得意で、いつも次の1カ月後の受診日を頭の中だけで計算し、次は「○月○日やね」って正確に言い当てることができるすごい方です。そして何より、毎日かかさずスクワット10回、つま先立ち10回をされています。いつも受診頂いたときには、私の前で10回ずつして見せてくださいます。

皆さまも是非、スクワット、つま先立ちを日々のルーティーンにして、やってみてはいかがでしょうか。

健康に長生きできる秘訣かもしれません。それではまた!

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