「関わる人すべての笑顔を見るために努力し続ける」
ということです。
- 骨粗鬆症による骨折
- 寝たきりを回避し、お年寄りが一生涯にわたって自分の足で歩けるように
- 子供たちやスポーツ愛好家も予防医学や早期回復を重視することで、充実したスポーツ活動ができるように
- MRIや超音波など最新の医療機器を駆使して的確な診断を行うことで患者様を痛みの苦しみからいち早く解放できるように
こうした想いを共有したスタッフと共に「希望と感動」をお届けできるクリニックを目指します。
- 辛い痛みから解放され、「笑顔」
- スタッフのさりげない気遣い、優しさに触れ、「笑顔」
- 患者様から頂いた「ありがとう」にスタッフも、「笑顔」
そんな明るい「笑顔」に溢れたクリニックでありたいと思います。
開業への思い
気がつくと無意識に開業のことを考えている… 令和元年、木々の葉が紅く染まり始めた頃から漠然とそんな思いを抱きながらもやもやした日々を過ごしていました。
その頃から、不惑を過ぎて早3年、これからの残された人生、自分に出来ることって何だろう?人生のミッションって何だろう?と考えるようになりました。
これまで関節外科、とりわけ股関節外科を中心にただひたすら手術、手術の日々を送ってきました。
そして気が付けば医者になって20年、このままでいいのだろうか、もっと何かできることがあるのではないだろうかと潜在意識の中で思う自分に気が付きました。
私は、人は誰しもその人にしか成し得ないミッション、果たすべき唯一無二の貢献があると信じています。しかもそれは与えられるものではなく、自分で見出すものだと思っています。
自分の人生の脚本を書くという作業を自分の置かれた環境や他人に任せてしまってはいけない。オーストリアの精神科医で心理学者のヴィクトール・フランクルは、
「私たちは人生における使命をつくるのではなく見出すのである」
と言っています。
そして、
「すべての人が、人生における独自の類い稀な力と使命を持っている。その点において、人は誰でもかけがえのない存在であるし、その人生を繰り返すことはできない。したがって、すべての人の使命、そしてその使命を果たす機会は、一人ひとり独自のものなのである」
と言っています。
自分にも必ず唯一無二の使命がある、その使命が何なのかずっとずっと考えていました。そして考え抜いた末に見出した人生のミッション、それは地域に密着したプライマリケア医になることだと悟りました。
クリニック理念(人生のミッション)
これからも手術が必要な患者さんには手術で治してあげたい。
でもその手術を回避することができれば患者さんはもっとハッピーなのではないか、そうしたプライマリケアの充実こそが少子高齢化を迎える日本のこれからの医療に求められている最大の柱なのではないかと思うようになりました。
その担い手に自分がなる、健康寿命日本一を目指して整形外科的プライマリケアを極限まで追求し、その成果をこの南加賀から発信することで日本のこれからの医療に一石を投じるという熱い思いが芽生えるようになりました。
そう思うようになった背景に、未曽有の高齢化社会をすでに迎えた日本において、伴走するように増え続ける骨粗鬆症患者さんと、その骨粗鬆症に対してきちんとした継続的治療がなされていないために生じる脆弱性骨折が増加の一途を辿っているという事実があります。
私が医師になった20年くらい前は、90歳を超えてご存命の方がそもそも少なかったですし、手術になる方もほとんどいませんでした。ところが近年はどうでしょう。
90歳を過ぎても手術するのはごく普通のことになりました。
私自身が手術した患者さんで最高齢は100歳を超えています。こうした高齢の方は、実はもう高齢だからときちんと骨粗鬆症の治療がされていないことや、途中で知らぬ間に中断されてしまっていることがしばしばあります。
その結果、骨折してしまい生活の質(QOL)が著しく低下し、ひいては健康寿命の低下を招いています。もう一つ、股関節外科医としてのプライマリケアとなる、発育性股関節形成不全(DDH, 先天性股関節脱臼)の根絶をライフワークに掲げたいという思いがあります。
DDHは予防が最良の治療です。
1920年代、日本はDDH多発国と言われていました。1970年代に入り先人の大変な努力により、脱臼予防活動の啓発、健診体制の整備が行われ、脱臼発生率は1/5~1/10に減少しました。
その後、少子化も加わり脱臼患者数は激減しましたが、近年、DDHに対する医療者の関心、知識、診断応力の低下によりDDHが再び増加しています。
そこで重要になるのが健診による早期発見です。私はこれまでに2回乳児股関節エコーセミナーを受講し、大学でも健診をしてきた実績があります。
その知識と経験を活かして南加賀からDDHを根絶させ、見逃されたDDHにより将来必要となってしまう股関節手術をなくしたいと考えています。
最後にヴィクトール・フランクルで好きな表現をもう一つ紹介します。
「究極的に、我々が人生の意味を問うのではなくて、我々自身が人生に問われているのだと理解すべきである。一言で言えば、すべての人は人生に問われている。自分の人生に答えることで答えを見出し、人生の責任を引き受けることで責任を果たすことしかできない」
人生のミッションは自分で見出し、その責任は自分が引き受ける覚悟をもって、これからの半生を南加賀に捧げます。
院長 福井清数(ふくい きよかず)